分子栄養学- Orthomolecular -

分子栄養学による栄養療法では何をするの?

最適な量の栄養素を用いながら、一つひとつの細胞をきちんと機能させ、病態を改善させていく治療法です。

検査だけをみるのではなく、実際の症状と照らし合わせながら、常に小さな細胞の世界と体全体を行ったり来たりして、向き合っていきます。

実際にはどんな時に役に立つの?

もし、健康診断や一般的な採血で何か異常があれば、大きな病気が隠れているかもしれないため、優先的に対処するのが一般的な診療です。

しかし、検査でどこも異常ないのに、皮膚トラブルだけでなく、心や体の不調も続いて、途方に暮れてしまう場合があります。こんなときは分子栄養学を用いて、細胞が十分に機能しているか探っていきます。

細胞がきちんと機能していなかったら、どうしたらいいの?

  • 食事を、よく噛んで、しっかり摂る
  • 摂った食事がきちんと消化吸収できる胃腸を整える
  • ストレスを減らす
  • 細胞の機能を邪魔するような有害物質の摂取を減らす
  • 有害物質をゼロにすることは困難なため、それらを排泄できるような体をつくる など

成長期の栄養について

特に成長期は、栄養に気を配りましょう。
赤ちゃんはママから栄養をいっぱいもらって生まれてきますが、どんどんと成長するため、もっと必要とします。乳児湿疹が長引く、夜泣きが続くなどの時は栄養を見直してみましょう。

育児で忙しすぎるママ自身のお食事は、赤ちゃんがちょっと寝た間に、簡単なものをつまむだけになっていませんか。手の込んだものは作れなくても、内容を少し変えるだけで栄養補給の効率は上がります。

赤ちゃんだけでなく、ママの心と体は大丈夫ですか。授乳している方はもちろん、授乳していない方にも十分な栄養が必要です。出産によるホルモンの変動による体調不良もありますが、栄養不足にも注意しましょう。

思春期も成長が著しい時です。体育会系の部活では運動量が増える時期でもあり、栄養が足りないと怪我しやすくなったり、治りが遅くなったりするかもしれません。また、いじめなどのトラブルがなくても、元気がなくなり、学校に行けなくなる場合もあります。そんな時も、栄養について考えてみましょう。

食事が基本。でも…、

体は、皆さんが食べたもので出来ています。焦らずに、しっかり食事を改善していくことが重要です。食物には、まだ解明できていない栄養素もあるはずです。よく噛んで、いろいろな栄養素を吸収していくのが一番です。

サプリメントだけ飲んでいれば大丈夫ということはありません!しかし、こんな時はサプリメントを活用できます。

  • 胃が弱くてもたれてしまう
  • 心も体も疲れきってしまい、今は食事に気を配れない
  • 遺伝的に不足しやすい栄養素がある
  • 食事からの摂取量では補いきれない
  • 不足を補うだけでなく、もっと積極的に取り組みたい

サプリメントについて

サプリメントは非常に多くの種類が売られていますが、どれも同じというわけではありません。原材料・添加物・含有量・均質性・製造過程での成分の変化・各成分の相互作用などによって、大きく変わってきます。パッケージの成分と含有量だけをじっくり比較しても、わからないことが多いのです。
当院では、主に、医療機関で取り扱われる高濃度・高品質な日本製サプリメントをお薦めしています。こちらはGMP(Good Manufacturing Practice)認定工場で製造され、製品が安全に一定の品質を保って製造されるように、原料の受け入れから最終製品の出荷に至るまで厳重に管理されています。一部、海外製のサプリメントも扱っております。

栄養外来のご案内- Orthomolecular -

分子栄養学を用いた栄養外来を、予約制で行っております。当院では、日々の診察においてお食事のアドバイスなど、栄養を重視した診療を行っておりますが、詳しい分子栄養学的なご相談・検査・サプリメントは保険適用外の自由診療となります。

栄養外来で行っていること

  • 皮膚・体・心の声に耳を傾け、細胞が機能しているか考えます
  • 60項目を超える検査項目を、分子栄養学的視点で解析していきます
  • IgG遅延型アレルギー検査など、特殊検査も扱っています
  • その方に合った食事+サプリメントをご提案します

栄養外来をご希望の場合

栄養外来をご希望の場合は、まず栄養外来前相談にお越しください。

窓口へのお電話(0463-71-5039)で、通常の診療時間内に予約をお取りしますが、相談時間は約5分と短時間になります(保険適用外で1,100円かかります)。この予約で保険診療を行うことはできませんので、ご了承ください。
当院は、通常の保険診療をメインに行っており、自由診療の栄養外来に関しては、人数・時間・検査等限られています。そのため、栄養外来を主に行っている他のクリニックをおすすめする場合もございます。ご相談の上、栄養外来を予約される場合は、栄養外来用問診票・お食事日記などをお渡ししますので、当日ご持参ください。
初回診察時は血液・尿検査(フルセット)も必要です。約1ヶ月後の再診時に、結果と今後の方針をご説明します。

*表示は2023年10月時点での費用です(税込み)。変更になる場合がありますので、受付窓口や院内掲示でご確認ください。

栄養外来診察料

栄養外来前相談料:5分間 1,100円(一般診療時間内)

初回栄養外来:40分間 6,600円 (平日2:10~2:50)
   *別途、初回検査料が必要です。

2回目以降: 採血検査の結果説明がある時 
   40分間 6,600円(平日2:10~2:50)

採血検査の結果説明がない時 
   20分間 3,300円(平日2:30~2:50)

栄養外来 検査料

初回検査料:22,000円(フルセット)

2回目以降の検査料:11,000円(基本セット)~ 項目によって異なります。

下記検査はフルセットや基本セットに含まれていません。ご希望の方はお知らせください。

毛髪ミネラル検査:25,300円
IgG遅延型食物アレルギー検査*¹*²:120項目38,808円、210項目55,044円

 

*¹カンジダ・アルビカンスに対する抗体測定も含みます。

*²保険診療で行なわれるアレルギー検査は、IgE抗体を測定し、食物摂取後短時間で症状が現れる即時型アレルギーに関するものになります。それに対して、IgG抗体を測定するこの検査は、摂取後数時間以上かかる遅延型アレルギーに関するものです。IgEでは陰性なのに、食べているとどうも調子が悪いと感じられるようなとき、役立つかもしれません。検査で陽性になった場合、すべてを完全除去するわけではありませんので、注意が必要です。ご相談しながら、食事内容を提案してまいります。 なお、アレルギー関連の学会からは、食物抗原特異的IgG抗体検査を食物アレルギーの原因食品の診断法としては推奨しない旨の見解がでております。